研究課題/領域番号 |
21K19535
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研究種目 |
挑戦的研究(萌芽)
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
中区分55:恒常性維持器官の外科学およびその関連分野
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研究機関 | 熊本大学 |
研究代表者 |
石本 崇胤 熊本大学, 病院, 特任准教授 (00594889)
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研究分担者 |
中島 雄太 熊本大学, 大学院先端科学研究部(工), 准教授 (70574341)
北村 裕介 熊本大学, 大学院先端科学研究部(工), 助教 (80433019)
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研究期間 (年度) |
2021-07-09 – 2023-03-31
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キーワード | 血行性がん転移 / CTCs / 血小板 / 線維芽細胞 |
研究成果の概要 |
循環腫瘍細胞(CTCs)が血小板・マクロファージ・線維芽細胞などの非がん細胞とクラスターを形成する意義を明らかにすることを目的として研究をおこなった。転移を有する胃がん患者の血液および血行性がん転移マウスモデルの血液中にがん細胞と非がん細胞のクラスターを検出した。抗血小板抗体を用いてクラスターを破壊すると、有意に血行性転移が抑制されることを証明した。さらに生体イメージング技術を用いて、血管内を循環するCTCクラスターを撮影し、その存在を明らかにした。
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自由記述の分野 |
腫瘍生物学
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
血行性がん転移に関する研究は長年にわたり行われてきたが、未だ転移を制御するまでに至っていない。本研究によって循環腫瘍細胞(CTCs)クラスターの形成が血行性転移形成に重要な意義を有していることが明らかになり、血行性転移や再発のバイオマーカーとしての循環腫瘍細胞(CTCs)検出に留まらず、がん細胞の生存をサポートするCTCクラスターを制御することで再発・転移を抑制する革新的な治療法開発に繋がることが期待できる。
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