ミニモデリングは、破骨細胞の骨吸収に依存せずに骨芽細胞を活性化させて骨形成を誘導する様式である。本研究では、卵巣摘出ラットに活性型ビタミンDアナログ(エルデカルシトール)を投与して、ミニモデリング部位を検索した。その結果、ミニモデリングの発生箇所・頻度は、骨幹端よりも骨端の骨梁で多いこと、骨端部の骨梁はメカニカルストレスを受けること、また、ミニモデリング部位ではスクレロスチン陽性骨細胞の割合が有意に低下することが示された。よって、エルデカルシトールのミニモデリング誘導作用は、メカニカルストレスを受ける部位でスクレロスチン産生を抑制することで生じると推察された。
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