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2023 年度 研究成果報告書

材料学・分子生物学的アプローチの融合によるバイオターゲティング歯科材料開発の試み

研究課題

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研究課題/領域番号 21K19593
研究種目

挑戦的研究(萌芽)

配分区分基金
審査区分 中区分57:口腔科学およびその関連分野
研究機関大阪大学

研究代表者

今里 聡  大阪大学, 大学院歯学研究科, 教授 (80243244)

研究分担者 北川 晴朗  大阪大学, 大学院歯学研究科, 助教 (50736246)
研究期間 (年度) 2021-07-09 – 2024-03-31
キーワード歯学 / 歯科材料学 / バイオフィルム / 細胞外DNA / バイオターゲティング
研究成果の概要

本研究では、バイオフィルム内の細胞外マトリックスに存在する細胞外DNA(eDNA)をターゲットとして、歯科材料にバイオフィルム制御能を付与する試みを行った。具体的には、薬剤徐放用キャリアであるpolyHEMA/TMPT粒子に、eDNA分解酵素(DNase)を担持させることで、DNaseの長期徐放技術の確立に成功した。さらに、DNase担持polyHEMA/TMPT粒子を歯科用レジンに配合することにより、DNaseの徐放がeDNAを分解することで、歯科用レジン表面の口腔バイオフィルム形成を効果的に抑制できることを明らかにした。

自由記述の分野

口腔再生医学および歯科医用工学関連

研究成果の学術的意義や社会的意義

口腔バイオフォルムの制御を目的として歯科材料への抗菌性付与に関する研究が国内外で盛んに行われている。これらの研究では、材料に含まれる抗菌成分が口腔細菌を攻撃し、材料表面への細菌の初期付着を抑制することを目指している。しかし、一旦細菌が材料に付着して細胞外マトリックスを形成すると、バイオフィルム内での抗菌成分の浸透や細菌との接触が妨げられ、抗菌効果が減弱することが課題である。本研究により、DNA分解酵素担持粒子を添加した歯科材料上でのバイオフィルム形成抑制効果を確認できたことで、細胞外マトリックスの制御により抗バイオフィルム効果を発揮する新たな歯科材料の開発が期待される。

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公開日: 2025-01-30  

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