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2023 年度 研究成果報告書

骨格筋の肥大適応における筋幹細胞と免疫細胞の連関

研究課題

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研究課題/領域番号 21K19723
研究種目

挑戦的研究(萌芽)

配分区分基金
審査区分 中区分59:スポーツ科学、体育、健康科学およびその関連分野
研究機関札幌医科大学

研究代表者

山田 崇史  札幌医科大学, 保健医療学部, 准教授 (50583176)

研究分担者 小笠原 理紀  国立研究開発法人産業技術総合研究所, 生命工学領域, 主任研究員 (10634602)
研究期間 (年度) 2021-07-09 – 2024-03-31
キーワード伸張性収縮 / 筋損傷 / 筋肥大 / 修復 / 筋サテライト細胞 / 免疫細胞
研究成果の概要

従来より,伸張性収縮は,骨格筋の微細損傷を引き起こすことで,効果的に骨格筋の肥大を誘導すると信じられてきた.また,その理論的背景には,浸潤したマクロファージによる筋サテライト細胞の活性化が関与すると考えられている.一方,本研究の結果,正常マウスにおいて,マクロファージを欠失させると筋力の低下が観察されたが,伸張性収縮後の回復過程における筋力ならびに筋線維径に,筋サテライト細胞欠損マウスと正常マウスの間で差異は認められなかった.したがって,伸張性収縮後の骨格筋の修復ならびに筋肥大適応において,筋サテライト細胞は必須ではないことが示唆された.

自由記述の分野

筋機能制御学

研究成果の学術的意義や社会的意義

本研究の結果,伸張性収縮後の回復過程には筋サテライト細胞が必須ではないことが示されたことから,筋核ドメイン説を基盤に従来説明されてきた筋肥大や筋萎縮,筋損傷およびその回復に関して,筋サテライト細胞と筋核の両者を指標とした理論体系の再考による筋生理学・病理学分野の学術的発展が期待される.また,その波及効果として,サルコペニア,筋ジストロフィー症,スポーツ傷害等の予防・治療およびスポーツパフォーマンスの向上などに向けたトレーニングの分子機構の理解が進展し,骨格筋の機能,量の向上を効果的に引き起こす画期的な方法論の開発へとつながる可能性がある.

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公開日: 2025-01-30  

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