研究課題/領域番号 |
21K19724
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研究種目 |
挑戦的研究(萌芽)
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
中区分59:スポーツ科学、体育、健康科学およびその関連分野
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研究機関 | 埼玉県立大学 |
研究代表者 |
国分 貴徳 埼玉県立大学, 保健医療福祉学部, 准教授 (10616395)
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研究分担者 |
中村 高仁 埼玉県立大学, 保健医療福祉学部, 助教 (70847962)
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研究期間 (年度) |
2021-07-09 – 2024-03-31
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キーワード | 変形性膝関節症 / 実験動物モデル / メカニカルストレス / MRI / 骨病変 |
研究成果の概要 |
本研究では,変形性膝関節症の発症メカニズム解明に向けて,病態発生を惹起させるメカニカルストレスの種類と病態発生部位の関連について実験動物モデル研究から探索した.メカニカルストレスを制御した異なるモデルの比較から,病態発生部位とメカニカルストレスの種類には一定の傾向を認めた,その後ヒトを対象とした画像解析とバイオメカニクス研究により,病態発生部位と歩行時の運動学的特徴から,病態発生部位を検出可能な運動学的バイオマーカーの探索を行った.結果として,膝関節屈曲モーメントや内反モーメントといった力学的成分の変化が病態発生部位と関連する可能性が示唆された.
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自由記述の分野 |
リハビリテーション科学
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究の成果は,膝関節に生じるメカニカルストレスの違いが,異なる病態発生開始部位から変形性膝関節症の発生に至る可能性を示唆している.現時点では因果関係までを完全に明らかにできているわけではないが,メカニカルストレスの種類と病態発生部位に一定の関係性を認めた点は,今後変形性膝関節症の発症予防法確立へ向けた方略の確立に貢献しうる,また,早期の変形性膝関節症患者および,変形性膝関節症とは診断されていない高齢者においてMRI画像により検出された病変部位と歩行動作の特徴量に関連が認められたことは,今後歩行動作の異常から早期に変形性膝関節症のリスクを診断し,予防を目指した介入を行うための基盤となる.
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