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2022 年度 研究成果報告書

栄養学的アプローチによる腫瘍免疫の賦活メカニズムと治療応用

研究課題

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研究課題/領域番号 21K19748
研究種目

挑戦的研究(萌芽)

配分区分基金
審査区分 中区分59:スポーツ科学、体育、健康科学およびその関連分野
研究機関地方独立行政法人宮城県立病院機構宮城県立がんセンター(研究所)

研究代表者

伊藤 しげみ  地方独立行政法人宮城県立病院機構宮城県立がんセンター(研究所), がん薬物療法研究部, 特任研究員 (80600006)

研究分担者 田沼 延公  地方独立行政法人宮城県立病院機構宮城県立がんセンター(研究所), がん薬物療法研究部, 部長 (40333645)
研究期間 (年度) 2021-07-09 – 2023-03-31
キーワード腫瘍免疫 / ビタミン / ナイアシン
研究成果の概要

最近、食事と腫瘍免疫とのクロストークに注目が集まっている。本研究では、ナイアシン摂取制限が腫瘍免疫を賦活する作用について、そのメカニズムを解明することを目的とした。マウス用エサや遺伝子改変マウスを用いた解析の結果、食餌中のニコチン酸がニコチン酸リボシドに変換されて血中を循環していることを見出した。ナイアシン制限は、血中ニコチン酸リボシド濃度を著しく低下させた。一方、ナイアシン制限が、速やかな腸内細菌叢の変化をもたらすことも明かになった。以上より、これら2つのどちらか、あるいは両方を介して、ナイアシン制限が腫瘍免疫を賦活するものと考えられた。

自由記述の分野

腫瘍学、栄養学

研究成果の学術的意義や社会的意義

近年のがん免疫療法の発展は目覚ましいが、耐性症例の多さなど、課題も多い。その一部は、例えば腫瘍ごとに異なる腫瘍ネオ抗原の多寡などで説明されるようになったが、未だ不明の点が多い。本研究では、食事が腫瘍免疫の活性に影響し得ることを実験的に示した。さらにその作用メカニズムの一端として、血中栄養素レベルの変動と腸内細菌叢の変化を同定した。さらなるメカニズム解明や、新規イムノセラピーへの発展が期待される。

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公開日: 2024-01-30  

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