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2022 年度 研究成果報告書

血管ダメージによる組織機能低下が導く不定愁訴の分子基盤確立

研究課題

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研究課題/領域番号 21K19754
研究種目

挑戦的研究(萌芽)

配分区分基金
審査区分 中区分59:スポーツ科学、体育、健康科学およびその関連分野
研究機関地方独立行政法人東京都健康長寿医療センター(東京都健康長寿医療センター研究所)

研究代表者

豊田 雅士  地方独立行政法人東京都健康長寿医療センター(東京都健康長寿医療センター研究所), 東京都健康長寿医療センター研究所, 研究副部長 (50392486)

研究分担者 松田 明生  国立研究開発法人国立成育医療研究センター, 免疫アレルギー・感染研究部, 室長 (10359705)
研究期間 (年度) 2021-07-09 – 2023-03-31
キーワード心臓 / 血管構造 / 加齢 / 糖鎖 / 炎症
研究成果の概要

加齢は様々な疾患のリスク因子である。不定愁訴は多岐にわたる自覚症状を呈するが、息切れや倦怠感など循環機能の低下によると思われるものが多い。しかしこのような症状は、「加齢」によってもしばしば認められ、果たして加齢に伴って自然に起こる老化なのか、それとも加齢性疾患につながる循環器機能の低下による前症状なのかを判断することは難しい。そこで不定愁訴の分子機序解明に向け、心臓組織における血管構造を調べた。加齢」によって心臓組織の末梢血管構造は走行性に変化を認め、こうした変化が組織機能低下を誘引していると考えられた。また組織内血管機能を評価する実験系を確立し、血管による組織機能低下を解析する道が開かれた。

自由記述の分野

血管生物学

研究成果の学術的意義や社会的意義

不定愁訴は、自覚症状があるにも関わらず診断がつかず長い間苦しむことが少なくない。COVID-19においても、感染後の後遺症として不定愁訴同様の症状が出現し、有効な治療法がなく日々の生活に大きな影響が出ていることが社会的課題である。本研究では、こうした症状の要因に血管の炎症によるダメージがあると仮定し、組織機能へ影響を与える血管ダメージとは何かを検証した。本研究では「加齢」によって心臓組織の末梢血管構造は走行性に変化を認め、こうした変化が組織機能低下を誘引していると考えられた。今後さらに血管機能による組織機能低下のプロセスを解析することで、不定愁訴の機序解明へとつなげていきたい。

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公開日: 2024-01-30  

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