本研究では、鑑賞者がついつい手を伸ばしてしまうような空中像の表現の解明に取り組んだ。まず空中像として表示されたアバタを、操作者が自分自身の体のように空中像を操作する身体 同期型空中像操作技術の開発に取り組んだ。当初計画では人の動きをアバタの動きに対応させる予定であったが、試作の中でユーザビリティの問題が発見され、操作方法を人型のアバタを利用することで解決した。さらに、人の手の動きユーザーに知られることなくを適切に計測するために、ホットミラーとTime-of-Flight式の距離センサを利用する手法を提案し、その実装と実際に「ついつい手が出る」アプリケーションを制作した。
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