視線距離に応じたイメージ像の提示については、距離センサや距離画像が取得可能なデバイス装置の利用することで生活支援やアート・エンタテインメント分野等において応用されています。一方、心理学分野におけるハイブリッドイメージは空間周波数に対する人間の知覚特性を利用し、異なる空間周波数を持つ複数のイメージを合成することで視線距離に応じて異なるイメージを閲覧者に知覚させますがその効果は閲覧者の視力に効果が依存します。こうしたなか、本研究は閲覧者の視力に依存せず、対象から任意の距離だけ離れた閲覧者に意図するイメージ像を提示可能とする表現手法を開拓することで有効な情報提示が可能になる意義があります。
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