太陽光エネルギーの工業利用は、電気エネルギーへの変換がこれまで中心に議論されてきている。しかし、現在、電気エネルギー等を利用して行っている工業工程に対して、直接的に太陽光エネルギーを利用できる光反応等に変換して行くことも持続維持可能な社会実現のための重要な研究事項である。本研究の成果により、これまで環境汚染物質の除去のために2工程以上の要しているプロセスを、太陽光を反応エネルギーとした1工程の処理プロセスに変更できる可能性が示された。本実験を基礎データとして、実用レベルの検討をさらに進めることにより、化学プラントの廃水処理等が、大幅な低エネルギー化、低コスト化ができる可能性がある。
|