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2022 年度 研究成果報告書

大型哺乳類死体の分解過程における各動物の役割の定量的評価と手法の開発

研究課題

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研究課題/領域番号 21K19858
研究種目

挑戦的研究(萌芽)

配分区分基金
審査区分 中区分64:環境保全対策およびその関連分野
研究機関東京農工大学

研究代表者

小池 伸介  東京農工大学, (連合)農学研究科(研究院), 教授 (40514865)

研究期間 (年度) 2021-07-09 – 2023-03-31
キーワード動物遺体 / 分解
研究成果の概要

大型動物死体の分解には、多様な生物が関与しているが、中でも死肉食性双翅目幼虫は、脊椎動物不在下で死体の9割を分解するなど、死体分解に大きく寄与するとともに、分解期間を短縮させる。本研究では双翅目幼虫による大型脊椎動物死体分解期間の季節差とその差が生じる要因を明らかにすることを目的とする。実験の結果、春と秋には分解に要する時間が増加し、夏には減少した。また、有効積算時度に対する死体重量の減少率は、夏と秋でほぼ一定であるのに対し、春には大幅に増加したことから、幼虫の活動には温度だけでなく、その時々の種組成が大きく影響することが示唆された。

自由記述の分野

生態学

研究成果の学術的意義や社会的意義

大型動物死体の分解には、多様な生物が関与しているが、中でも死肉食性双翅目幼虫は、脊椎動物不在下で死体の9割を分解するなど、死体分解に大きく寄与するとともに、分解期間を短縮させる。また、双翅目幼虫の出現有無や分解速度は季節により変化することが知られる。その理由として、双翅目幼虫の季節による分解速度の差は温度や湿度、種組成によるものだと考えられていたが、それらの要因を明らかにすることが出来た。本結果で得られた知見は、今後のシカの管理、特に駆除残滓の取り扱いを検討するうえで重要な知見となるであろう。

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公開日: 2024-01-30  

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