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2022 年度 実績報告書

導電性タンパク質ナノワイヤの創製

研究課題

研究課題/領域番号 21K19901
研究機関名古屋大学

研究代表者

鳴瀧 彩絵  名古屋大学, 工学研究科, 教授 (10508203)

研究分担者 高橋 倫太郎  名古屋大学, 工学研究科, 助教 (10794125)
尾上 順  名古屋大学, 工学研究科, 教授 (50241245)
研究期間 (年度) 2021-07-09 – 2023-03-31
キーワードタンパク質 / ナノファイバー / 導電性 / 分子集合体
研究実績の概要

本研究では、生体(細胞)に接続可能で、導電性を有し、かつ伸縮可能なタンパク質ナノファイバーを創製することを目的とする。研究代表者はこれまで、水中、生体温度(37℃)への昇温でナノファイバー化する人工タンパク質である組換エラスチンを開発してきた。このタンパク質はすでに伸縮性と細胞接着性を有しているため、本研究では、ファイバー形成能を保ちつつ、導電性を付与することを目指した。
2021年度は、超高真空クライオ四探針電気伝導測定装置で組換エラスチンナノファイバーGPPG(Sugawara-Narutaki et al., Int. J. Mol. Sci. 2019, 20, 6262)の電気伝導特性を評価し、このタンパク質が絶縁体であることを確認した。さらに、ナノファイバー分散液の小角X線散乱測定を行い、ナノファイバーが電子密度の高いコア領域と電子密度の低い高分子コロナ鎖からなるコア-シース構造を持つことを初めて明らかにした。
最終年度となる2022年度は、GPPGナノファイバー薄膜の大気中二端子I-V測定および交流インピーダンス測定を実施した。湿度上昇により電気伝導性が向上したことから、GPPGナノファイバー薄膜がプロトン伝導体であることを確認した。さらに、プロトン共役電子移動を発現し導電性を持つ組換エラスチンの作製を目指し、従来の組換エラスチンのフェニルアラニン残基をチロシン残基に配列変換した新規誘導体を作製した。円二色性スペクトル測定と透過型電子顕微鏡観察により、この誘導体がナノファイバー形成能を保持していることを確認した。

  • 研究成果

    (6件)

すべて 2022 その他

すべて 学会発表 (5件) (うち招待講演 2件) 備考 (1件)

  • [学会発表] 生体適合性を有する導電性ナノファイバーの創製に向けたタンパク質の合成2022

    • 著者名/発表者名
      堀雄一,柴田黎,高橋倫太郎,鳴瀧彩絵
    • 学会等名
      第7回D-マテリアルズ分野融合研究会
  • [学会発表] 超分子ナノファイバーを形成する人工タンパク質の創製と応用2022

    • 著者名/発表者名
      鳴瀧彩絵
    • 学会等名
      第5回ナノ材料科学・応用研究会
    • 招待講演
  • [学会発表] エラスチン類似タンパク質が形成する自己集合性ナノファイバーの導電性の解明2022

    • 著者名/発表者名
      柴田黎,高橋倫太郎,中谷真人,尾上順,鳴瀧彩絵
    • 学会等名
      第183回東海高分子研究会講演会
  • [学会発表] エラスチンに着想を得た人工タンパク質ナノファイバーとハイドロゲルの開発2022

    • 著者名/発表者名
      鳴瀧彩絵, 大石俊輔
    • 学会等名
      ITbM/GTRコンソーシアムワークショップ
  • [学会発表] デザイナータンパク質が形成する自己組織化ナノファイバーの物性と応用2022

    • 著者名/発表者名
      鳴瀧彩絵
    • 学会等名
      第6回ナノ材料科学・応用研究会
    • 招待講演
  • [備考] 鳴瀧研究室

    • URL

      https://softmater.energy.nagoya-u.ac.jp/index.html

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公開日: 2023-12-25  

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