研究グループでは、弱い相互作用をもつ超分子構造がMRIによって微細血管を造影する上で極めて有効な分子構造であることを見出した。本研究では、マグネタイト粒子を結合させた分子を設計した。この場合においても、超分子構造体を形成でき血中循環性の向上や造影効果が認められた。これらの結果は超分子構造形成が微細血管用MRプローブ・一時的な血中滞留性や微細血管への分布において有効な分子設計戦略であることを実証でき、学術的意義は高い。また、この分子は外部刺激によって発熱反応を惹起することから診断・治療用分子としても有効である。これは新たな治療法を開発するうえで重要な知見である。
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