本研究は日本語教育実習生が同期型オンライン授業に取り組む教育実習を通してどのような課題に向き合い、それを乗り越え、変化していくかを明らかにすることを目的としている。特に、実習プログラムの中で教育実習生が実践コミュニティの醸成に貢献し、オンライン授業力をいかにつけていくかを、実習生個人の経 験と文化的背景やコミュニティ内で提供される社会的な支援などを考慮しながら探っている。 2023年度は、研究責任者が、本研究を実施していた日本国内の所属大学から日本国外の大学へ転出することが決まり、当該科研費の補助を受ける資格を喪失することとなったため、本研究が継続できなくなり、事業の廃止申請を4月中に行わざるを得なかった。そのため、当該年度の研究実績を作ることはできなかった。しかし、本研究に取り組む中で、今後、議論を継続すべきだと考えられる論点がいくつか見つかったことは確かである。2022年度には、それらの一端を学会発表の形で報告することができ、学術的、社会的貢献を微力ながら果たすことができたと考えている。今後、これらの論点を深め、より大きな学術的な貢献に繋げられるような研究を再開する機会を作ることに取り組むことができる可能性が生まれた場合、ぜひ取り組んでいきたい。この場を借りて、本研究に対し多大なるご支援をいただいたこと、感謝申し上げます。
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