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2023 年度 研究成果報告書

啓蒙期フランスにおける教育可能性論と自然誌の交差に関する思想史的研究

研究課題

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研究課題/領域番号 21K20243
研究種目

研究活動スタート支援

配分区分基金
審査区分 0109:教育学およびその関連分野
研究機関常磐大学 (2023)
早稲田大学 (2021-2022)

研究代表者

杉山 大幹  常磐大学, 人間科学部, 助教 (60906692)

研究期間 (年度) 2021-08-30 – 2024-03-31
キーワード感覚論
研究成果の概要

啓蒙期フランスの教育可能性論の特徴とその形成過程を自然誌からの影響に着目して明らかする目的のもと、自然誌学者ビュフォンの教育論を検討した。
得られた主な知見は次の通りである。1)教育は教育そのものへの関心から問われたわけではなく、人間を動物とは異なる存在として特徴づける議論の論点の一つとして論じられた。2)「人間と動物の境界」をめぐる議論と教育可能性論の関係の理解にあたっては、しばしば参照されたビュフォンを中心としたさらなる研究が必要である。3)ビュフォン教育論の特徴は、その人間観に基礎を見出すことができ、感覚論哲学者コンディヤックらの人間論との比較のもとでさらに検討する必要がある。

自由記述の分野

教育思想史

研究成果の学術的意義や社会的意義

日本の啓蒙期フランスの教育思想史研究において、もっとも注目を集めてきたのはルソーであり、そのほかにはわずかにコンディヤックやエルヴェシウスらによる感覚論的教育論が研究されてきたにとどまる。フランスにおける教育思想史研究の現状も大差ない様子である。こうした中で、当時の自然誌学者は教育のテーマについて何を語っていたのか、その一端を明らかにした本研究は、研究の裾野を広げる意義あるものであったと言える。

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公開日: 2025-01-30  

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