研究課題/領域番号 |
21K20300
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研究機関 | 富山大学 |
研究代表者 |
直原 康光 富山大学, 学術研究部人文科学系, 講師 (80909705)
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研究期間 (年度) |
2021-08-30 – 2023-03-31
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キーワード | 離婚 / 子ども / 縦断研究 / 父母コペアレンティング / 適応 / 面会交流 |
研究実績の概要 |
離婚後2年未満で18歳未満の子どもと同居する母親を対象にして縦断調査を実施した。2021年度は,W1,W2(3か月後),W3(6か月後)の3波調査を行い,それぞれ300名-500名から回答を得た。 W1とW2のデータを用いて,交差遅延モデルによる検討を行った結果,W1の葛藤的なコペアレンティングとW2の子どもの外在化(Externalizing)問題行動との間に正の関連が示された。この結果から,葛藤的なコペアレンティングが高まらないような働き掛けが必要であることが示唆された。なお,詳細な分析および論文投稿は次年度以降に行う予定である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
当初の予定はW2(3か月後)までであったが,年度内にW3(6か月後)まで進めることができた。W2,W3で得られた調査協力者数は,300-400名であり,当初の想定より少なかったものの,分析には十分耐えうると考えられる。 暫定分析の結果は,日本発達心理学会第33回大会会員企画ラウンドテーブル(離婚家族への縦断研究の必要性と可能性)で発表し,今後の分析に関して有益な示唆を得ることができた。
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今後の研究の推進方策 |
最終年度にあたる2022年度も,W1で回答が得られた調査協力者に対して,3か月ごとに調査を実施する予定である(W4:9か月後-W7:1年6か月後)。回答状況次第で,当初の研究期間を延長することも検討したい。
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次年度使用額が生じた理由 |
次年度に使用額が生じたのは,W2,W3の調査における調査協力者数が計画よりもやや少なかったことである。
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