フレア・CMEの発生からMFRの伝搬は連続した過程であるにも関わらず、現状では研究分野が分かれている。本研究は、申請者のこれまでのフレア発生過程の研究(太陽物理学)の知見と、MFRの伝搬過程(惑星間空間物理学)の知見を融合させるものである。従来のCME到来予測モデルは、CMEが発生してから数値シミュレーションを開始しているが、15時間程度で地球に到達するCMEもあり、予測が間に合わない可能性があるが、本研究によってMFR伝搬過程を理解すれば、フレア・CMEの発生から地磁気攪乱を引き起こすMFRの到達の可能性を従来より早くかつ正確に予測する、新しい宇宙天気予報モデルの構築が期待できる。
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