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2023 年度 研究成果報告書

ダストストーム及び大気波動が火星の大気流出へ果たす役割の解明

研究課題

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研究課題/領域番号 21K20387
研究種目

研究活動スタート支援

配分区分基金
審査区分 0204:天文学、地球惑星科学およびその関連分野
研究機関国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構

研究代表者

益永 圭  国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構, 宇宙科学研究所, 宇宙航空プロジェクト研究員 (60909521)

研究期間 (年度) 2021-08-30 – 2024-03-31
キーワード火星 / 超高層大気 / 大気流出 / ダストストーム / 大気波動
研究成果の概要

火星上層大気からは、大気成分が宇宙空間へ流出している。従来、大気流出は太陽風や太陽放射という宇宙からの影響を強く受けると考えられてきたが、近年は下層大気で発生する現象にも強く影響を受けることが指摘されている。本研究ではその効果を調べるため、火星でダストストームや大気波動が発生した期間の観測データを多角的に解析した。その結果、火星の熱圏・外気圏の水素原子や酸素原子の総量がダストストームや大気波動の影響を強く受けて周期的に変化することを発見した。また、電離圏のイオンの密度も同様に周期変動することも観測的に示した。このことから、火星の大気流出は下層大気からの影響を強く受けて時間変動すると考えられる。

自由記述の分野

宇宙惑星科学

研究成果の学術的意義や社会的意義

本研究は、火星の大気流出が従来の太陽風や太陽放射の影響だけでなく、下層大気の現象からも強い影響を受けることを観測的に示した点で学術的に重要である。具体的には、ダストストームや大気波動が火星の熱圏・外気圏の水素原子や酸素原子の総量、電離圏のイオン密度に周期的な変動を引き起こすことを発見し、火星大気のダイナミクスや宇宙への大気流出の理解を深めた。この知見は将来の火星探査や有人火星ミッションにおける環境予測や設計に役立つ可能性がある。

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公開日: 2025-01-30  

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