研究課題
研究活動スタート支援
本研究では、液滴衝突エロージョンの詳細なメカニズムの解明とモデルの構築を行った。衝撃波のモデリングのため、圧縮性混相流シミュレーションを行い、液滴が衝突する材料の表面状態と衝撃力の関係を明らかにした。また、減肉実験を行い、液滴衝撃エロージョンの進行メカニズムを明らかにした。さらに、衝撃波計測による減肉分布推定に向けた減肉量分布モデルを構築した。
機械工学
高速な液滴衝突によって生成される減肉現象である液滴衝撃エロージョンは、原子力・火力発電所の配管で発生することが知られている。液滴衝撃エロージョンの発生により配管に貫通穴を形成するため、大規模な事故に発展する可能性がある。本研究で取り組んだ、液滴衝突時に発生する衝撃波のモデリングと減肉面の再構築による減肉分布推定技術は、原子力・火力発電所における配管の安全管理に役立つと考えられる。