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2023 年度 研究成果報告書

ROCKシグナルを標的とした犬悪性黒色腫の新規治療法の探索

研究課題

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研究課題/領域番号 21K20614
研究種目

研究活動スタート支援

配分区分基金
審査区分 0605:獣医学、畜産学およびその関連分野
研究機関東京大学

研究代表者

高橋 洋介  東京大学, 大学院農学生命科学研究科(農学部), 特任研究員 (50912549)

研究期間 (年度) 2021-08-30 – 2024-03-31
キーワード犬悪性黒色腫 / 転移
研究成果の概要

犬悪性黒色腫は極めて転移性が高く、効果的な全身療法がないため、外科手術で病変を切除しても、その後、転移し、予後は1年未満と短いことから、新たな全身療法の確立が求められている。本研究では犬悪性黒色腫の新たな転移機構として、PDPN-Rho-ROCKを同定し、その詳細なシグナル機構を解明した。さらに、犬悪性黒色腫細胞株において、PDPN-Rho-ROCKシグナルを阻害することで、転移能を低下させることができることを明らかにした。したがって、犬悪性黒色腫において、PDPN-Rho-ROCKシグナルの阻害薬が新たな全身療法の確立に有用である可能性を示した。

自由記述の分野

獣医腫瘍学

研究成果の学術的意義や社会的意義

犬の悪性黒色腫はとくに口腔内に発生が多く、口腔腫瘍の中で最も発生頻度が高い。大部分の症例が外科手術や放射線療法等の局所療法を行っても早期のリンパ節転移や肺転移のために、発症後1年以内に死に至る。現状では、犬において有効な化学療法や免疫療法がなく、全身投与により転移細胞を死滅させることが可能な、新たな治療法の開発が切望されている。本研究では、犬悪性黒色腫において、PDPN-Rho-ROCKシグナルが転移機構に関与しており、その阻害薬が新たな全身療法の確立に有用である可能性を示した。

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公開日: 2025-01-30  

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