白内障やアルツハイマー病を始めとする加齢性疾患の新規診断法・治療標的を探索するため、病変タンパク質中D-アミノ酸残基の網羅的精密定量を可能とする分析法開発を行った。所属研究室が有する独自技術(特許4980740号、6296382号、US-9266826等)を駆使して本研究で新たに開発した分析法は、従来法の課題であった分析対象の網羅性や測定値の正確性不足を解決可能であった。九州大学病院眼科と協力して白内障患者の水晶体検体を収集し、実際の老化組織におけるD-アミノ酸残基の含量解析を行った結果、これまで測定困難であったアミノ酸残基についても精密定量が達成され、異性化したアミノ酸残基を新たに発見した。
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