SGK1上流のシグナル伝達経路については、SGK1遺伝子周囲の種間保存性やヒストン修飾などをin silicoで解析し、lacZレポーターマウスで検証を行い、近位と遠位に内皮細胞特異的転写活性を持つエンハンサーを同定した。さらに、エンハンサー領域を数百bpまで絞り込み、両エンハンサーに共通して存在するETS転写因子コンセンサス結合エレメントが転写活性に必須であることを明らかにした。 SGK1下流のシグナル伝達経路については、活性欠損型・恒常活性型SGK1を発現させた培養内皮細胞のリン酸化プロテオーム解析を行い、内皮細胞制御や心血管発生に重要なことが知られる因子を含む複数の新規基質候補を同定した。
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