がん細胞においてtrophoblast cell surface antigen 2(TROP2)の過剰発現が確認されている。我々は、CBIS法を用いて独自の抗TROP2抗体、TrMab-6を開発した。TrMab-6はフローサイトメトリーやウェスタンブロット、免疫組織染色といった様々な実験に使用可能である。TrMab-6は、乳がん細胞株に対し、in vitroでの抗体依存性細胞障害(ADCC)活性、補体依存性細胞障害(CDC)活性を発揮した。さらに、それら乳がん細胞のマウスゼノグラフトモデルに対し、TrMab-6を腹腔内投与することによって腫瘍増殖が抑制され、抗腫瘍効果が認められた。
|