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2023 年度 研究成果報告書

有機酸分泌細菌を基盤とした新規がん治療用デザイナー細菌の開発

研究課題

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研究課題/領域番号 21K20819
研究種目

研究活動スタート支援

配分区分基金
審査区分 0901:腫瘍学およびその関連分野
研究機関長崎大学 (2023)
国立研究開発法人理化学研究所 (2021-2022)

研究代表者

野村 祥子  長崎大学, 医歯薬学総合研究科(薬学系), 助教 (40911178)

研究期間 (年度) 2021-08-30 – 2024-03-31
キーワード生菌製剤 / デザイナー細菌 / がん治療 / Blautia coccoides
研究成果の概要

本研究では、哺乳動物の腸内細菌叢優勢細菌の中から、がん治療に有用な有機酸分泌細菌を開拓し、それらに外来遺伝子発現系を導入した新規のデザイナー細菌の開発を目指した。ヒト腸内細菌叢最優勢菌であり代謝産物として酢酸・乳酸などを分泌するBlautia coccoidesや、 Bacteroides vulgatusは、静脈内投与後、腫瘍内での生着・増殖を示した。特にB. coccidesは腫瘍に生着してから2週間で100万倍も増殖する一方で、主要な臓器には生着せず、投与時の宿主免疫原生も低い事から、腫瘍内増殖と低い生体内作用を両立する点で新規のがん治療用生菌製剤の候補細菌種であることが明らかとなった。

自由記述の分野

薬物動態学、腫瘍治療学

研究成果の学術的意義や社会的意義

本研究は、生菌製剤を用いたがん治療において、有用な細菌種を開拓し、新規のデザイナー細菌を開発することを目的としている。生菌製剤として前例のない、ヒト腸内細菌叢最優勢の有機酸分泌細菌が、腫瘍内増殖・投与時の安全性を両立する新たな候補細菌種であることを明らかにできた。本研究の成果は、がん治療用生菌製剤の開発において、治療効果と生体適合性の両方を高めたデザイナー細菌の候補細菌種の裾野の拡張に繋がると期待できる。

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公開日: 2025-01-30  

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