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2022 年度 研究成果報告書

血漿細胞外小胞体タンパク質のがん予後予測因子としての検証

研究課題

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研究課題/領域番号 21K20835
研究種目

研究活動スタート支援

配分区分基金
審査区分 0901:腫瘍学およびその関連分野
研究機関京都大学

研究代表者

笠原 桂子  京都大学, 医学研究科, 特定病院助教 (70907956)

研究期間 (年度) 2021-08-30 – 2023-03-31
キーワード細胞外小胞体 / ターゲットプロテオミクス / 大腸がん / バイオマーカー
研究成果の概要

大腸癌患者および健常人の血漿100μlという少量の臨床検体を用いて、細胞外小胞体に対して行ったターゲットプロテオミクスで得られたデータを解析した。TNM分類による病期によらず、予後が悪いサブタイプが明らかとした。このサブタイプから、細胞外小胞体タンパク質:ORM-1の発現量が高い群は予後が悪いこと、ORM-1が独立した予後予測因子となりうる可能性を明らかとし、2022年11月CancerMedicine誌に研究代表者を筆頭著者とする論文が掲載された。他の癌について検討予定であったが、バイオバンクの使用料について大幅な改定が計画され、当初の予定を遂行することが困難となり研究計画の見直しを行った。

自由記述の分野

医学

研究成果の学術的意義や社会的意義

大腸癌患者と健常人の血漿から細胞外小胞体を分離し、タンパク質について詳細を調べたところ、大腸癌患者の少量の血漿から、予後が予測できる可能性を示しました。細胞外小胞体に含まれるORM-1というタンパク質の発現が多い患者は、TNM分類による病期分類によらず、予後が悪い可能性がある可能性があります。病院を初めて受診した時の採血から予後が予測できることで、治療方法や受診頻度の最適化などを行ったり、新しい治療ターゲットが見つかる可能性があります。

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公開日: 2024-01-30  

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