大腸癌患者および健常人の血漿100μlという少量の臨床検体を用いて、細胞外小胞体に対して行ったターゲットプロテオミクスで得られたデータを解析した。TNM分類による病期によらず、予後が悪いサブタイプが明らかとした。このサブタイプから、細胞外小胞体タンパク質:ORM-1の発現量が高い群は予後が悪いこと、ORM-1が独立した予後予測因子となりうる可能性を明らかとし、2022年11月CancerMedicine誌に研究代表者を筆頭著者とする論文が掲載された。他の癌について検討予定であったが、バイオバンクの使用料について大幅な改定が計画され、当初の予定を遂行することが困難となり研究計画の見直しを行った。
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