本研究では口腔顔面における疼痛を光遺伝学的手法を用いて抑制できるかを行動学的に検証した。本研究にはparvalbumin-Cre遺伝子改変ラットの島皮質にアデノ随伴ウイルスを注入することで抑制性ニューロンであるparvalbumin細胞に選択的に光活性化型非選択的陽イオンチャネルであるchannelrhodopsin-2を発現させたラットを用いた。ラット頬に侵害レーザー照射を行いアクリル円盤上で逃避行動を示すレーザー強度を検索した。このレーザー強度を用いて頬への侵害レーザーおよびラット島皮質への青色光刺激を同時に行ったところ,侵害レーザー刺激のみの条件より逃避行動量が減少する傾向にあった。
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