3次元復元技術は,ロボットによる周辺環境認識や,製造ラインにおける外観検査,貴重な文化財などの形状をデジタルデータとして保存するデジタルアーカイブ化など様々なアプリケーションでの活用が期待される.令和4年に改正された博物館法では,資料のデジタルアーカイブ化が博物館の事業の1つとして位置づけられ,資料のデジタルデータとしての保存とインターネットを通じた活用を積極的に推進していく姿勢が示されており,彫刻や土器などの立体作品のデジタルアーカイブ化には,とくに高精細な3次元復元技術が不可欠である.本研究課題で提案した,簡便かつ高精度な3次元復元技術はこうしたアプリケーションでの活用が期待される.
|