研究課題/領域番号 |
21K21299
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研究機関 | 神戸市立工業高等専門学校 |
研究代表者 |
高田 崚介 神戸市立工業高等専門学校, その他部局等, 助教 (30909627)
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研究期間 (年度) |
2021-08-30 – 2023-03-31
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キーワード | データグローブ / 導電繊維 / ウェアラブル / バーチャルリアリティ / 把持物体認識 / 信号解析 |
研究実績の概要 |
「研究の目的」:これまで申請者は,導電繊維をセンサとして用いることにより,安価かつ軽量・装着性が良く,洗えて壊れにくいデータグローブ技術を開発してきた.この技術にて指の曲げ/開き/指同士の接触および接触位置といった手形状ならびに把持物体を認識可能である.本研究課題ではこれまで研究してきた技術を拡張し,把持物体の把持姿勢および壁や障害物といった周囲環境への手指の接触および接触姿勢を認識することを目指す. 本研究はヘッドマウントディスプレイを用いた没入型VRアプリケーションにおいて,実世界の物体や障害物の形や重さなどの質感を活用したまま,物体に対するユーザの把持や接触といった操作を認識に利用できる.そのため,認識した操作と演出効果を一致させることにより,さらに没入感の高いVRアプリケーションを設計可能になることが期待される. 「研究実施計画に対する進捗・体外発表等」:まだ,本研究課題に関する論文等の外部発表は無い.理由として,本研究課題への研究費支給の開始(10月)より半年間の研究期間しか無く,対外的に発表するべき研究成果が上げられていないためである.また,研究機関の開始時までに進めようと思っていた部分について,新しい機関での研究準備に手間取ってしまい,思うように進められたなかった.しかし,現在は【現在までの進捗状況】にて述べる通り,研究課題に取り組むことができているため,今後遅れを取り戻すべく研究を進める.
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
当初の予定では,2021年度中に(ア)非電源な把持物体認識を完了し,(イ)把持姿勢の認識を進める予定であった.また,並行してそれの評価および体外発表準備を進める予定であった. 現在の進捗は想像より遅れており,(ア)が可能そうであることは実験により確認することはできており,限定的な環境下ではあるが(イ)も認識できそうということが同実験にて確認された.しかし,まだ認識精度や被験者実験を実施していない.
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今後の研究の推進方策 |
現在開発した技術を,ひとまず被験者実験によりその使用感や認識精度の評価を行う.また,その結果を論文にまとめ体外発表を実施する予定である.
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次年度使用額が生じた理由 |
研究機関およびコロナの影響により,人を対象とした実験の実施が難しく,当初予定した学会参加旅費および謝金との差が生じた.次年度に同様の実験の実施を行うことを計画している.
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