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2012 年度 実績報告書

プロモーター配列の設計

研究課題

研究課題/領域番号 22240032
研究機関京都大学

研究代表者

矢田 哲士  京都大学, 情報学研究科, 准教授 (10322728)

研究分担者 鈴木 穣  東京大学, 新領域創成科学研究科, 准教授 (40323646)
研究期間 (年度) 2010-05-31 – 2013-03-31
キーワードプロモーター / 転写制御 / バイオインフォマティクス / ゲノム生物学 / 合成生物学
研究概要

望みの培養細胞で望みの転写強度を持つプロモーターの塩基配列を体系的に設計する手法を考察した。ここでは、与えられた培養細胞について、与えられたプロモーター配列の転写強度を推定するモデルを導出し、次に、このモデルを用いて望みの転写強度を示すプロモーターの塩基配列を探索した。
転写強度の推定モデルを導出するデータを生成するために、ハイスループットなプロモーター解析を行なう実験系を構築した。プロモーター解析は、プロモーターの転写活性の測定と塩基配列の決定から成る。実験にはプラスミド中のレポーター遺伝子の3'UTR中にランダムな12塩基を挿入したライブラリーを用い、ランダム12塩基をバーコードタグとしてプロモーターとの対応付けに用いた。Error-prone PCRにより、1~4%のランダムな突然変異を導入したヒトプロモーターライブラリーを作成し、ヒト培養細胞における転写活性を測定した。レポーター遺伝子のcDNAからタグ配列を決定し、タグ配列のリード数を計測して転写活性の指標とした。プロモーター配列の決定では、paired-end sequencingにより、read1でプロモーター、read2でタグの配列を決定した。このプロモーター解析では、数万種類のプロモーターに関する転写活性と塩基配列の情報を取得することができる。
転写強度の推定モデルとして、線形回帰モデルを採用した。目的変数はプロモーターの転写強度、説明変数はプロモーターの各位置における各塩基である。ただし、説明変数は、bootstrap LASSOにより選択されている。ここでは、線形回帰モデルの記述力の乏しさを補うために、複数の線形回帰モデルを導出した。この試みにより、プロモーター解析の大部分のデータの転写強度を高い相関係数で推定することに成功し、野生型から~5%程度の塩基を改変したプロモーター配列の設計を実現した。

現在までの達成度 (区分)
理由

24年度が最終年度であるため、記入しない。

今後の研究の推進方策

24年度が最終年度であるため、記入しない。

  • 研究成果

    (5件)

すべて 2013 2012

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (4件)

  • [雑誌論文] miRNA-target prediction based on transcriptional regulation2013

    • 著者名/発表者名
      Fujiwara,T., Yada,T.
    • 雑誌名

      BMC Genomics

      巻: 14(Suppl.2) ページ: S3

    • DOI

      doi:10.1186/1471-2164-14-S2-S3

    • 査読あり
  • [学会発表] miRNA-target prediction based on transcriptional regulation2012

    • 著者名/発表者名
      T.Fujiwara
    • 学会等名
      ISCB-Asia/SCCG
    • 発表場所
      Dameisha Beach(Shenzhen, China)
    • 年月日
      20121217-20121219
  • [学会発表] プロモーター配列の設計2012

    • 著者名/発表者名
      矢田哲士
    • 学会等名
      第35回日本分子生物学会年会
    • 発表場所
      福岡国際会議場・マリンメッセ福岡(福岡県)
    • 年月日
      20121211-20121214
  • [学会発表] 超並列シークエンサーを用いたヒト変異プロモーターのハイスループット解析2012

    • 著者名/発表者名
      入江拓磨
    • 学会等名
      第35回日本分子生物学会年会
    • 発表場所
      福岡国際会議場・マリンメッセ福岡(福岡県)
    • 年月日
      20121211-20121214
  • [学会発表] A statistical model for predicting transcription activities based on linear regression2012

    • 著者名/発表者名
      Y. Liu
    • 学会等名
      日本バイオインフォマティクス学会年会
    • 発表場所
      タワーホール船堀(東京都)
    • 年月日
      20121014-20121017

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公開日: 2014-07-24  

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