研究課題
「金融リスク指標の開発」に関しては、資産価格に関するモデルフリー・インプライドボラティリティだけでなく、3次モーメントの情報を利用した指標として、インプライド歪度やインプライドレバレッジの導出に関する研究を行った。その結果、モデルフリー・インプライドボラティリティの導出方法を応用して、それらを導出することが可能であることが明らかとなった。「金融リスク指標の予測モデル構築」に関しては、実現ボラティリティのバイアスを考慮して、日次リターンとを実現ボラティリティを同時にモデル化するRealized Stochastic Volatility モデルにおいて、リターンの分布を一般双曲線非対称分布へ拡張した研究を行い、予測やVaRのパフォーマンスが改善する結果を得ている。また実現ボラティリティの2乗とモデルフリー・ボラティリティ・インデックスの2乗の差で定義されるボラティリティ・リスクプレミアムが将来の経済状態を予測する変数として有効かどうかを検討し、有効であるとの実証結果を得ている。ジャンプに関する研究としては、大きなジャンプに関するインプライド・ラージジャンプインデックスが金融危機の時期のような期間におけるボラティリティの予測に有効であることが明らかとなった。「金融リスクに対する選好の推測」については,関連する研究でノンパラメトリックなアプローチでは分析対象期間内で一定としなければ安定的な推定ができないことが判明している。従って,モデルフリー・インプライドボラティリティの推測に用いる手法を応用し,投資主体のリスク回避性を推定する方法に関して,その適用可能性について研究を行った。
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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すべて 雑誌論文 (9件) (うち査読あり 4件) 学会発表 (17件) (うち招待講演 4件)
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