研究課題/領域番号 |
22300305
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
文化財科学
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研究機関 | 筑波大学 |
研究代表者 |
松井 敏也 筑波大学, 芸術系, 准教授 (60306074)
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研究分担者 |
原 光二郎 秋田県立大学, 生物資源科学部, 助教 (10325938)
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連携研究者 |
澤田 正昭 国士舘大学, 21世紀アジア学部, 教授 (20000490)
斎藤 英俊 京都女子大学, 家政学部, 教授 (30271589)
山本 好和 秋田県立大学, 生物資源科学部, 教授 (10315591)
二神 葉子 独立行政法人国立文化財機構東京文化財研究所, 企画情報部, 室長 (10321556)
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研究期間 (年度) |
2010-04-01 – 2014-03-31
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キーワード | 炭酸カルシウム / 微生物 / 漆喰 / 歴史遺産 / 地衣類 / 微細構造 |
研究概要 |
本研究は炭酸カルシウム系材料が用いられた文化財に着生した生物による影響について、微生物に焦点を当てて、国内外で調査を実施した。調査方法は現地での観察のほか、基物材料への生物の穿入深さや密集度の調査と、反応生成物やDNA解析も行なった。 その結果、漆喰における着生生物の穿入深さを明らかにした。さらに地衣類の穿入密度が高い部分では漆喰の状態が変化している可能性が示唆された。化学的劣化による生成物を確認した。微生物の付着過程を曝露試験より評価した。この結果、微生物が漆喰中の有機質繊維を伝って漆喰内部に侵入する様子が観察された。微生物の侵入を防ぐ薬剤処理の有効性を確認した。
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