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2010 年度 実績報告書

近世上方文壇における人的交流の研究

研究課題

研究課題/領域番号 22320048
研究機関大阪大学

研究代表者

飯倉 洋一  大阪大学, 文学研究科, 教授 (40176037)

研究分担者 大谷 俊太  奈良女子大学, 文学部, 教授 (60185296)
山本 和明  相愛大学, 人間発達学部, 教授 (90249433)
神作 研一  金城学院大学, 文学部, 教授 (30267893)
盛田 帝子  近畿大学, 文芸学部, 非常勤講師 (40531702)
加藤 弓枝  豊田工業高等専門学校, 一般学科, 准教授 (10413783)
キーワード上方 / 堂上 / 地下 / 小沢蘆庵 / 上田秋成 / 妙法院宮 / 歌壇 / 人的交流
研究概要

平成22年度は、近世上方文壇の人的交流に関する従来の研究文献および論文の収集につとめた。今年度収集した重要な文献としては、松田直兄書簡・「小郡詩嚢」・「上方芸文叢刊」・「京都名家墳墓録」・「妙法院日次記」・「上田秋成年譜考説」などがあり、それ以外でデータ収集の対象した研究文献としては、多治比郁夫「京阪文藝資料1~5」、中野稽雪「小沢薩庵」、同「小沢蘆庵その後の研究」、高浜二郎「小沢蘆庵年譜」などがある。これらから人的交流についてピックアップし、年表・データとして構築した。現在、加藤宇万伎・藤島宗順・森川竹窓・細合半斎・小沢蘆庵・上田秋成について、その構築を終了、ないし進行中である。平成22年10月の住吉大社における研究打ち合わせ、平成23年3月の研究会において,進捗状況を確認し、今後の進め方を検討した。データベース作成方法の修正をはかりつつ次年度以降進めていくことにしている。本研究の文献的な柱になる「稿本六帖詠藻」については、新たに台湾大学図書館に異本の所在が確認された。台湾大学図書館には、上方文壇の人的交流の情報が大量に掲載される長沢伴雄の日記ほか、参考になる文献が多数あるため、飯倉洋一・加藤弓枝・盛田帝子の3名で調査に赴いた。この結果、「稿本六帖詠藻」の異本としての「蘆庵集」の書誌と内容の検討(藤島本系の写本)および、賀茂季鷹「雲錦翁歌集」の初版初刷(初刷時の帳付)の発見などの調査成果があった。10月には調査と打ち合わせをかねて住吉大社で共同調査を行い、本研究課題に関わる資料の収集につとめた。2月には新日吉神社の蘆庵文庫で共同調査を行い、文書群の中から、堂上地下の交流に関わる文書を確認・調査した。なお蘆庵文庫所蔵文書の研究に関しては、国文学研究資料館基幹研究「近世における蔵書形成と文藝享受」と連携して研究を進める。3月には研究会を行い、各自が課題に関わる調査に基づく研究発表を行った。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2011 2010

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 1件)

  • [雑誌論文] 聞書-栂井-室述・記者未詳-2011

    • 著者名/発表者名
      神作研一
    • 雑誌名

      金城日本語日本文化

      巻: 87号 ページ: 7-34

  • [雑誌論文] 交誼と報謝-秋成晩年の歌文-2010

    • 著者名/発表者名
      飯倉洋一
    • 雑誌名

      語文

      巻: 95輯 ページ: 12-22

    • 査読あり

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公開日: 2012-07-19  

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