研究課題/領域番号 |
22320067
|
研究機関 | 弘前大学 |
研究代表者 |
植木 久行 弘前大学, 人文学部, 教授 (20160153)
|
研究分担者 |
許山 秀樹 静岡大学, 情報学研究科, 教授 (10257230)
松尾 幸忠 岐阜大学, 地域科学部, 教授 (20209505)
李 梁 弘前大学, 人文学部, 教授 (20281909)
|
研究期間 (年度) |
2010-04-01 – 2014-03-31
|
キーワード | 詩跡 / 歌枕 / 俳枕 |
研究概要 |
本年度は、4年間にわたる共同研究の最後の年にあたる。9月4日、弘前大学で研究会を開催して、詩跡の淵源・江南地方の詩跡の特色を探究し、詩跡研究の深化を図った。研究代表者、および研究分担者の発表題目は、1,植木久行「恵山寺と恵山泉―江蘇無錫の詩跡考―」、2,松尾幸忠「唐末五代から宋にかけての福建地方と詩跡」、3,李梁「白鹿洞書院と詩跡」、4,許山秀樹「『杏花村志』における杜牧詩の受容」であり、それぞれ相互に論評を加えた。 1は、江南・無錫の代表的な詩跡・恵山寺(江南の古刹、近年再興)と境内に湧く名水(恵山泉)をとりあげて、その詩跡が形成される過程の特色を探究する。2は、中央から離れた福建(広義の江南に含まれる)の名勝・武夷山の詩跡化を、当地の文化的発展と関連づけて考究する。3は、南宋の朱熹が淳煕6年(1179)、白鹿洞書院を再建して以降、大きな影響力を保持した明末に到る期間を対象に、書院の詩跡化の過程を考察する。4は、清の郎遂編『杏花村志』に基づいて、晩唐・杜牧の作と伝える「清明」詩によって詩跡化した「杏花村」の、その後の杜牧詩を踏まえた継承・受容の展開に関して、詩型に着目しつつ調査し、詩跡形成の一つのモデル形態を考える。 これらの研究発表を踏まえて、植木は「恵山寺と恵山泉―江蘇・無錫の詩跡考(南朝・唐代を中心に)―」、松尾は「武夷山の詩跡化について―北宋初期までを中心に―」、許山は「『杏花村志』と「清明」詩の詩跡化―詩型にみる詩跡化の相違―」等を研究雑誌に発表した。
|
現在までの達成度 (区分) |
理由
25年度が最終年度であるため、記入しない。
|
今後の研究の推進方策 |
25年度が最終年度であるため、記入しない。
|