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2012 年度 実績報告書

学習者の日本語運用に対する日本人評価の類型化・モデル化に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 22320099
研究機関大学共同利用機関法人人間文化研究機構国立国語研究所

研究代表者

宇佐美 洋  大学共同利用機関法人人間文化研究機構国立国語研究所, 日本語教育研究・情報センター, 准教授 (40293245)

研究分担者 田中 真理  名古屋外国語大学, 外国語学部, 教授 (20217079)
森 篤嗣  帝塚山大学, 現代生活学部, 准教授 (30407209)
福永 由佳  大学共同利用機関法人人間文化研究機構国立国語研究所, 日本語教育研究・情報センター, 研究員 (40311146)
金田 智子  学習院大学, 文学部, 教授 (50304457)
研究期間 (年度) 2010-04-01 – 2013-03-31
キーワード異文化理解 / 異文化コミュニケーション / 日本人評価 / 評価スキーマ / 評価観点
研究概要

平成24年度は以下のことを行った。
1) 「自分自身がどのような評価フレームワークを有しているか」の自覚を促すためのワークショップを,さらに多くの大学・日本語支援ボランティア団体等で実施し,実施手法の洗練度をさらに高めるとともに,ワークショップのプロセスの中でどのようなことが行われつつあるのかについての分析を深めた。
2) 日本語非母語話者と日本語母語話者とが直接対話を行う接触場面において,母語話者側は,非母語話者に対してどのような配慮をおこなっているかを調査するとともに,非母語話者側は母語話者の発話に対しどのような評価を行っているか(母語話者側に対しどのような要望を持っているか,また母語話者側の配慮が非母語話者側にちゃんと伝わっているか)について調査を行った。またこうした活動を一定の時間をおいて繰り返し行うことで,母語話者側の意識にどのような変化がみられるかについても探った。
昨年までは,主としてビデオ録画などを用い,他者同士の発話を「第三者として」評価するプロセスを調査してきた。本年度はそこから得られた知見を受け,さらに「当事者として」相手をどう評価するか,というところに研究の焦点を移した。これは評価という行為を,社会における相互行為としてとらえるには不可欠のことであると言える。さらに,個人の中で,評価のあり方がいかに変わり得るか,ということを見ていくため,2)においては継続的に調査を行い,意識にどのような変化がみられるかを縦断的に探ることとした。

現在までの達成度 (区分)
理由

24年度が最終年度であるため、記入しない。

今後の研究の推進方策

24年度が最終年度であるため、記入しない。

  • 研究成果

    (9件)

すべて 2012 その他

すべて 雑誌論文 (3件) 学会発表 (6件) (うち招待講演 3件)

  • [雑誌論文] 評価の「個人差」に着目することの意味-より深い自己認識につなげるための評価論-2012

    • 著者名/発表者名
      宇佐美洋・田中真理・徳井厚子
    • 雑誌名

      ヨーロッパ日本語教育

      巻: 6 ページ: 36-60

  • [雑誌論文] 日本語学習者の発話に対する印象形成過程についての一考察-部分的な印象と全体的な印象の関係に注目して-2012

    • 著者名/発表者名
      野原ゆかり
    • 雑誌名

      ヨーロッパ日本語教育

      巻: 6 ページ: 184-188

  • [雑誌論文] 言語運用評価プロセスの多様性と普遍性をとらえる2012

    • 著者名/発表者名
      宇佐美洋
    • 雑誌名

      国語研プロジェクトレビュー

      巻: 7 ページ: 125-132

  • [学会発表] 「評価プロセス」の普遍性と個別性を探る-「学習者の書いた謝罪文」を題材として-

    • 著者名/発表者名
      宇佐美洋
    • 学会等名
      2012年日本語教育学会国際研究大会
    • 発表場所
      名古屋大学
  • [学会発表] 自己と向き合うための評価研究-個人の能力を伸ばす教育から,コミュニティ全体のパフォーマンスを向上させる教育へ-

    • 著者名/発表者名
      宇佐美洋
    • 学会等名
      言語管理研究会 第28回定例研究会
    • 発表場所
      千葉大学
    • 招待講演
  • [学会発表] 接触場面における当事者評価-ロールプレイ参加者の振り返りから-

    • 著者名/発表者名
      野原ゆかり
    • 学会等名
      言語管理研究会 第28回定例研究会
    • 発表場所
      千葉大学
    • 招待講演
  • [学会発表] 接触場面のやりとりに対する非母語話者側の評価-場面の当事者としての振り返りから-

    • 著者名/発表者名
      野原ゆかり
    • 学会等名
      日本語教育学会2012年度秋季大会
    • 発表場所
      北海学園大学
  • [学会発表] 「コミュニケーション」における評価―「言語形式の連鎖」としてのコミュニケーション観を問い直す―

    • 著者名/発表者名
      宇佐美洋
    • 学会等名
      「多文化共生社会における日本語教育研究」プロジェクト 公開研究発表会
    • 発表場所
      国立国語研究所
  • [学会発表] 無意識の「統制」を乗り越えるために―外国人の日本語に対する母語話者からの評価をきっかけとして―

    • 著者名/発表者名
      宇佐美洋
    • 学会等名
      青山学院女子短期大学総合文化研究所 研究プロジェクト「近代社会における統制と共生-日本・韓国・沖縄―」2012年度 第3回講演会
    • 発表場所
      青山学院女子短期大学
    • 招待講演

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公開日: 2014-07-24  

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