研究課題
平成24年度は、最終年度として、研究代表者および研究分担者がそれぞれの研究の報告を行った。(1)研究会の開催・・・平成22年度まで研究分担者を務めた内田が多国間主義と国連について、羽場がEUとアジアの地域義について、吉川が旧東欧諸国におけるEU政策と上海協力機構政策について、大芝が 日本におけるEU認識とEU研究動向について報告を行い、星野俊也、山田哲也は研究会においてコメントを行った。すべての報告に共通するキー概念は多国間主義であり、John Ruggieの多国間主義の定義を出発点として討論を行った。また、EUを中心に、地域的多国間主義とグローバルな多国間主義の関係についても議論がなされた。(2)研究成果の公表・・・研究代表者および研究分担者が、それぞれの研究成果を公表した。羽場は、平成23年度在外研究に従事していたこともあり、海外での英部での発表を中心とした。(3)日本におけるEU認識の意識調査・・・ユーロ危機後のEUに対する認識について、意識調査を行った。EU諸国では、ユーロ危機により、EUがグローバル・パワーとしての役割を終えたと世界各国に認識されているのではないかという問いへの関心が高まっており、同じ問いに対する回答を大芝が試みた。アジア・バロメーターのデータを用いて分析を進めたが、日本で、この種の意識調査のデータバンクを整備する必要性を認識した。(4)海外調査・・・内田が中国における日本・中国・韓国の国連研究者によるシンポジウムに参加し、中国における国連研究の動向について調査を行い、日・中・韓での国連研究を進めるうえでの課題について考察した。また吉川は、オーストリアとリトアニアに調査のため出張し、ロシアや旧東欧諸国で、中国が指導する上海協力機構への関心が高まっている点に注目して調査を行った。
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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国際政治
巻: 171号 ページ: 129-143
オーストラリア研究
巻: 第26号 ページ: 11-19
国連ジャーナル
巻: 春号 ページ: 19-22
内田孟男著 ミネルヴァ書房 『国際機構論』 (図書所収論文)
巻: - ページ: 印刷中
Perspectives. Review of International Affairs
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日中経協ジャーナル
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歴史評論
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