レゾルシノールと1,5-ペンタンジアールの縮合反応において新規動的共有結合化学(DCC)システムを見出すことに成功し、ラダー型環状オリゴマー(noria = 水車)を合成することに成功した。合成したnoriaに、光重合性基、光脱保護基を導入し、それらの物理的特性(溶解性、成膜性、耐熱性)や光反応性を検討した結果、UV硬化性樹脂材料や高解像性レジスト材料として応用可能であることを明らかにした。特に、光反応性に優れ、極端紫外線レジスト材料として高感度を示すことが期待され、次世代レジスト材料の分子設計指針を確立した。さらに、DCCシステムを応用し、新しいラダー型環状オリゴマー類の合成にも成功した。
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