新たに個体融合実験系を確立し解析したところ、1段目1列目の骨片が、ある程度間隔性を持って立てられる仕組みについて骨片は同時に立てられるのではなく、1本1本立てられ、立つ順番に規則性はないことが明らかとなった。カワカイメンでも作用すると期待できる阻害剤をいくつか用い、1段目1列目に立つ骨片の間隔性の制御にかかわるシグナル経路を探索、1つの候補を得た。そのシグナル分子について、新たに2遺伝子を同定、合計3遺伝子のmRNA発現を解析した結果、立つ骨片の間隔性は基底上皮における単純なプレパターンニングと誘導という様な単純な仕組みではないことが示唆された。基底上皮の広がりなど体内空間による何らかの制御がある可能性がある。
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