少年期の体力レベルの変化に応じたトレーニングモデルを開発するための基礎的なデータを得るために、小中学生を対象に体力と生活習慣について経年的に調査を行い、その変動と相互の関係について検討した。その結果、学年進行に伴い体力および運動時間ともに増加がみられたものの、女子では運動実施に2極化がみられた。また、運動時間は,主に有酸素性作業能力に影響を及ぼしており,その傾向には性差がみられた。運動時間の変化などの行動変容は、敏捷性や有酸素性作業能力に影響を及ぼすことが明らかとなった。一方、運動時間の増加と同時に、運動の質にも着目する必要性が示唆された。
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