フルクトース摂取量増大に伴いメタボリックシンドロームの罹患率が増加することが知られている。またフルクトース摂取は小腸からの NaCl 吸収を亢進させ、その結果、高血圧になることが示されている。このためフルクトース誘発の高血圧に、小腸のクロライド吸収機構が関与するか検討するため、小腸のクロライド吸収機構を、高フルクトースを摂取させたラットで調べた。しかし、フルクトース摂取で大きな変化は観察されなかった。大腸でのクロライド吸収機構の関与も考えられたため、大腸でのクロライド吸収機構を検討した。大腸でのクロライド吸収機構には部位差があることが明らかになった。
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