地域環境に関わる困難な課題の解決のための仕組みとして、環境アイコンであるサケ科魚類を 活用した米国北西部コロンビア川流域における先進的な自然再生活動を分析した。支流の Walla Walla 川流域を中心にインタビューと実態調査を行った結果、多様な利害を持つステー クホルダーがそれぞれの立場からゆるやかに協働している実態が明らかになった。このような 「差異を維持した協働」の実現に、ステークホルダーの誇りと愛着に呼応する「社会文化的イ ンセンティブ」が重要な役割を果たしていることが明らかになった。
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