研究概要 |
本研究では、CNH の集合体(100 nm)から個々のナノホーンあるいは微小 CNH の集合体(20-50 nm, S-CNH)を酸化分離法により大量分離することに成功した。分離した S-CNH の生体内環境での分散性、ステルス性、標的指向性を改善するために多重化学修飾を行った。細胞実験結果から、S-CNH をポリエチレングリコール修飾することにより、マクロファージの貪食を抑制させ、標的物質付加によるがん細胞内への取り込みを増進させることができた。さらに、抗がん剤シスプラティンを内包した S-CNH を多重化学修飾により多機能化させた S-CNH DDS を構築し、in vivo で、生体内動態を調べ、標的癌組織への取り込みと癌治療効果を評価した。
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