研究概要 |
バスケットオプションとは,オプションの支払い条件が複数の資産価格に依存する派生証券である.本研究では,バスケットオプションに対する効率的ヘッジ手法の構築と実務応用を目的に研究を実施し,以下の成果を示した. (1) バスケットオプションを個別資産オプションで最適近似するアルゴリズムを示し,最適解の理論的性質を明らかにした. (2)最適ヘッジ手法を計算機上で実装した上で,既存研究である Super-Hedging 手法との比較・検討を行った. (3) バスケットオプションヘッジの考え方を,倒産評価モデルに適用し,複数事業を保有する企業の個別エクィティ価値を求める手法を提案した.
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