研究課題/領域番号 |
22520162
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研究機関 | 関西大学 |
研究代表者 |
M・F Meli 関西大学, 文学部, 教授 (00340646)
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研究分担者 |
韓 燕麗 関西学院大学, 経済学部, 准教授 (10537096)
堀 潤之 関西大学, 文学部, 准教授 (80388412)
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研究期間 (年度) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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キーワード | 映画史 / George Eastman House / ジャン=リュック・ゴダール / Ecocriticism / 中国語映画 / 越境 / マレー半島映画 |
研究概要 |
平成23年度は、研究分担者の韓は計画通りに前年度に収集した映像および文字資料に基づき、映像の具体的な分析をまとめた論文を執筆した。1950年代末のマレー半島における中国語映画の製作についての論文は、北京発行の映画学術専門誌に掲載され、1920年代にマレー半島で製作された中国語字幕のサイレント映画について分析した論文は、関西大学東西学術研究所紀要に掲載される予定である。 研究分担者の堀は、ヨーロッパの映画作家を対象に越境の事例を調査した。今年度はとくにジャン=リュック・ゴダールを取り上げ、日本における彼の作品の興行史・批評史を振り返りながら、地政学的な差異にも起因する日本特有のゴダールの「美学的」受容のありようを批判的に考察した(「映画は音楽のように――日本におけるジャン=リュック・ゴダール作品の受容についてのささやかな覚書」)。 また、関連企画(関西大学東西学術研究所主催)として、2013年2月9日にシンポジウム「越境の映画史」を企画・構成し、4名の外部研究者の協力によって、映画史における越境という現象の多彩な事例を考察することができた。 メリは日本と日本文化を描く英米の映画とドキューメンタリーの調査や比較文化的とエコクリチカル分析を行い続けた。アメリカのUCLA大学とGeorge Eastman House International Museum of Photography and Filmで調査を行い、いくつかのフィルムを見ることができた。後者(IMPF)に収納している日本関係の映画の目録を作成し、それが来月に関西大学の英米文化専修のオンライン・ジャーナルに掲載される。現在、フィルムに現れる日本の自然や文化のエコクリチカル分析や解釈を続け、今年中にも論文1本を出版するつもりである。
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現在までの達成度 (区分) |
理由
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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今後の研究の推進方策 |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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