研究概要 |
1._Walter BenjaminにおけるErinnerung、Eingedenken概念、Benedict AndersonのNation概念,Aleida Assmann、Jan AssmannのErinnerungskultur,das kulturelle Gedachtnis概念を比較し理論的研究を行った。 2.ドイツの大きな特徴となっている「想起の文化」についてのシンポジウムを日本独文学会において企画し、司会・研究発表を行った。シンポジウムでは、戦後ドイツにおける公的言説・政治文化・記念碑・理論研究の進展を対象に、言語・イメージ・メディアにおける共同想起の形成について日本とも比較しながら議論を行った。三宅担当の発表としては、「ベンヤミンにおけるEingedenkenと戦後ドイツの「想起の文化」」のタイトルで、ベンヤミンにおけるEingedenkenの概念を検証しつつ、戦後ドイツにおける公的言説(首相・大統領演説等)の分析を行った。 3.戦後ドイツにおけるNation,Erinnerungskulturについての議論を踏まえた比較的観点から、日本の教育の現状を、教育行政、道徳教育、儀式等の内容を分析することによって、格差(是正)・ジェンダー・国民主義がどのように施策化され、Nationの形成と共同想起がなされているかを考察した。 4.ドイツ・ポーランドで記念碑・記念館調査、資料収集(2011年9月10日~9月25日) 国立ドイツ歴史博物館、ホロコースト警告碑情報センター、オシフィエンチム博物館、 ドイツ抵抗運動資料館、ユダヤ博物館、ザクセンハウゼン強制収容所記念館、国立図書館、 ドレスデン歴史博物館等において研究調査・資料収集を行った。 5.資料整理、映像資料のデータ化、資料分析
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