研究課題/領域番号 |
22520295
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研究機関 | 千葉大学 |
研究代表者 |
三宅 晶子 千葉大学, 文学部, 教授 (50157608)
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キーワード | 想起の文化 / 戦後ドイツ / 責任 / アイデンティティ / 和解 / アライダ・アスマン / ホロコースト |
研究概要 |
1.理論的研究 以下の書物等により、戦後ドイツの想起の文化について、理論的研究を行った。 Peter Reichel: Politik mit der Erinnerung.Munchen:Carl Hanser 1995. Klaus Garber: Nation-Literatur-Politische Mentalitat. Munchen:Fink 2004- Elisabeth Kubler: Europaische Erinnerungspolitik. Bielefeld:Transcript 2011. Harald Welzer, Sabine Moller und Karoline Tscuggnall:"Opa war kein Nazi".Frankfurt a.M.:Fischer 2002. 2.ドイツ・ポーランドで記念碑・記念館調査、資料収集(2011年9月10日~9月25日) 国立ドイツ歴史博物館、ホロコースト警告碑情報センター、オシフィエンチム博物館、ドイツ抵抗運動資料館、ユダヤ博物館、ザクセンハウゼン強制収容所記念館、国立図書館、ドレスデン歴史博物館等において研究調査・資料収集を行った。 3.研究叢書の編集・執筆 昨年日本独文学会秋季研究発表会にて開催したシンポジウム(2010年10月10日) 「戦後ドイツの「想起の文化」」での発表とディスカッションを発展させて、研究叢書『戦後ドイツの「想起の文化」』を編集し、以下の部分を執筆した。 「戦後ドイツの『想起の文化』」まえがきpp.1-3.論文「戦後ドイツの公的言説における『想起の文化』-責任・アイデンティティ・和解」pp.4-50. 4.資料整理・映像資料のデータ化・資料分析
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
昨年震災の影響で延期した海外調査を今年度実施し、昨年度開催したシンポジウムをさらに発展させた内容を研究叢書としてまとめることもできたので、おおむね順調に進展していると考える。
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今後の研究の推進方策 |
以下の研究を予定している。 1教科書の検討 歴史教科書Geschichte Konkret、歴史・政治教育教科書GesellschaftBewusst 独仏共通歴史教科書Histoire/Gesεhichte,L'Europe et lemonde depuis 1945/Europa und die Welt seit 1945,Leipzig(Eerst Klett Schulbuchverlag)2006.の記述の分析 2.「被害」の記憶一「空襲」「追放」の記憶と表現 ドキュメント、メディア、作品の分析 尚、ドイツでの研究調査は、体調上の理由から今回の計画では見送っているが、体調が良好になれば実施したいと考えている。.
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