研究課題/領域番号 |
22520326
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研究機関 | 上智大学 |
研究代表者 |
澤田 肇 上智大学, 文学部, 教授 (60235471)
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研究分担者 |
南 明日香 相模女子大学, 学芸学部, 教授 (20329212)
五十嵐 太郎 東北大学, 工学(系)研究科(研究院), 教授 (40350988)
栗田 啓子 東京女子大学, 公私立大学の部局等, 教授 (80170083)
北山 研二 成城大学, 文芸学部, 教授 (90143130)
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研究期間 (年度) |
2010-10-20 – 2013-03-31
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キーワード | パリ / 首都 / 風景 / 文学 / 比較文化 / 経済史 / 建築 / 美学 |
研究概要 |
本研究課題への科学研究費補助金は最終年度を迎えるため、それまでの2年間の調査研究では十分にカバーできなかった領域あるいは時代について検討するため、ゲスト・スピーカーによる発表を含む、2回の研究会を開催した。開催日時と発表題目は、以下のとおりである。 第1回研究会 2012年7月14日(土)「エミール・ゾラとパリの創出」小倉孝誠(慶應義塾大学文学部教授) 第2回研究会 2012年11月17日(土)「監獄改革と首都改造」梅澤礼(日本学術振興会特別研究員)、「絵画の中のパリ 印象派から後期印象派へ」林道郎(上智大学国際教養学部教授) 文学におけるパリについては、2010年に開催したシンポジウムにおいて、澤田がバルザックの中のパリを検討した。2012年の研究会で、小倉はゾラの中の19世紀後半のパリを分析した。この二人の作品を対照することにより、両作家が国内外においてパリ観の形成に決定的な働きをしたことが明らかになった。都市の環境整備に関する思想は分野を超えて普及し新たな景観を生むことを、梅澤は当時最新の刑務所という司法と建築の交わる場を例に論証した。林は、パリのイメージの普及が印象派と後期印象派の絵画作品によって、質と量の両面においてそれまでとは異なる新たな次元を迎えたと解説した。 議論の過程で、自らにふさわしいイメージを自己増殖していくかのような都市風景を構築するパリのダイナミズムが、複数の異なる専門分野からのアプローチを組み合わせることで一層浮き彫りになることを確認できたことは大きな成果であった。
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現在までの達成度 (区分) |
理由
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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今後の研究の推進方策 |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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