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2013 年度 実績報告書

日本語の連文における「接続語」の理論的基盤の構築

研究課題

研究課題/領域番号 22520481
研究機関東洋大学

研究代表者

岡崎 友子  東洋大学, 文学部, 准教授 (10379216)

研究分担者 長谷川 哲子  関西学院大学, 経済学部, 准教授 (20368153)
松丸 真大  滋賀大学, 教育学部, 准教授 (30379218)
竹内 史郎  成城大学, 文芸学部, 准教授 (70455947)
岩田 一成  広島市立大学, 国際学部, 准教授 (70509067)
堤 良一  岡山大学, 社会文化科学研究科, 准教授 (80325068)
研究期間 (年度) 2010-04-01 – 2014-03-31
キーワード接続詞 / 古代語 / 指示詞 / 歴史的変化
研究概要

平成25年度は、特に中古(平安時代)における接続表現の全体的の使用傾向、および指示詞系接続表現「サレバ・カカレバ」の用法と歴史的変化(中古から近世前期)を明らかとした。
まず、中古の接続表現の使用傾向については、国立国語研究所「日本語歴史コーパス」中納言を使用し、1)どのような接続表現が用いられているのか、2)それらの接続表現について、コーパスの情報である作品別・本文種別等から分析すると、それぞれどのような使用傾向が見られるのかについて調査した。以下に結果を示す。【1】『古今和歌集』は接続表現の使用が少なく、それに対し『竹取物語・土佐日記・大和物語』は多い傾向を示す。【2】『竹取物語』から『落窪物語』まで、そして『和泉式部日記』から『紫式部日記』で傾向が分かれる(「カカリ」系から「サリ」系へ)。【3】『源氏物語・紫式部日記』は使用傾向がよく似ている。【4】日記である『土佐日記』と『紫式部日記・和泉式部日記』(「マタ」の使用が多いということは共通する)は、使用傾向は似ていない。。
次に「サレバ・カカレバ」について、中古から近世前期(江戸時代前期)の調査をおこない、現在の調査範囲において【1】節の述語として用いられる「サレバ・カカレバ」は中古のみで見られる、【2】「サレバ」が接続表現(条件表現等)として多く用いられるのは中世前期である、【3】「サレバ」(助詞を後接しない、定型句でない)が感動詞化するのは中世末(虎明本狂言)から近世(近松門左衛門浄瑠璃)頃である、【4】「カカレバ」は「サレバ」と同じく中古(平安時代)に用いられているが、中世前期(鎌倉時代)の『宇治拾遺物語』以降、見いだせなくなる。
また、平成25年度には研究分担者である竹内史郎氏と現代語の接続表現「ソレデ・ソレデ・ソシテ・ソレガ/ヲ・ソコデ」の用法について研究を進めてきたが、現在も継続中である。

現在までの達成度 (区分)
理由

25年度が最終年度であるため、記入しない。

今後の研究の推進方策

25年度が最終年度であるため、記入しない。

  • 研究成果

    (8件)

すべて 2013 その他

すべて 雑誌論文 (2件) 学会発表 (5件) (うち招待講演 1件) 図書 (1件)

  • [雑誌論文] 指示詞系複合語について2013

    • 著者名/発表者名
      岡崎友子
    • 雑誌名

      文学論藻

      巻: 第88号(東洋大学文学部紀要第67集日本文学文化篇) ページ: 168(27)-151(44)

  • [雑誌論文] 「Vヤシナイ」について─現代共通語における取り立て否定形式の文法化─」2013

    • 著者名/発表者名
      竹内史郎
    • 雑誌名

      成城國文學論集

      巻: 36輯 ページ: 135-149

  • [学会発表] 中古における接続語の使用傾向について2013

    • 著者名/発表者名
      岡崎友子
    • 学会等名
      第四回コーパス日本語学ワークショップ
    • 発表場所
      国立国語研究所
    • 年月日
      2013-09-05
  • [学会発表] 中古における指示詞系接続語 ―「カカリ」「サリ」を中心に―」

    • 著者名/発表者名
      岡崎友子
    • 学会等名
      日本語文法学会第14回大会
    • 発表場所
      早稲田大学
    • 招待講演
  • [学会発表] ソレデ,ソシテ,ソレガ/ヲ,ソコデについて―接続詞の捉え方─」

    • 著者名/発表者名
      竹内史郎・岡崎友子
    • 学会等名
      NINJAL共同研究「日本語文法の歴史的研究」研究発表会
    • 発表場所
      成城大学
  • [学会発表] 接続詞の捉え方ーソレデ、ソシテ、ソレガ/ヲ、ソコデについて

    • 著者名/発表者名
      竹内史郎・岡崎友子
    • 学会等名
      日本語学会2014年春期大会
    • 発表場所
      早稲田大学
  • [学会発表] ソンナNの感情・評価的意味はどのように生じるか

    • 著者名/発表者名
      堤良一
    • 学会等名
      日本語文法学会第14回大会
    • 発表場所
      早稲田大学
  • [図書] 日本語数量詞の諸相:数量詞は数を表すコトバか2013

    • 著者名/発表者名
      岩田一成
    • 総ページ数
      256
    • 出版者
      くろしお出版

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公開日: 2015-05-28  

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