本研究の目的は、小中連携に向けた望ましい授業実践を児童・生徒の意識と言語習得研究の観点から提案することである。2つの活動<「繰り返しが多く発話を求める活動」(活動A)・「インプット重視でインタラクションをめざす活動」(活動B)>を学習者がどのように評価するかのアンケートに答えてもらった結果、小中学生とも活動Bを好み、受けたいことがわかった。児童・生徒が選んだ活動Bは言語習得を促す要因が概ねある活動であることがわかった。小中両方の児童・生徒だけでなく教師も好み・受けたいと思い、第二言語習得の視点からも好ましい活動Bの授業「インプット、インタラクションモデル」を提言する。
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