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2011 年度 実績報告書

音声に特化したリスニングテスト・教材の開発

研究課題

研究課題/領域番号 22520637
研究機関近畿大学

研究代表者

菅井 康祐  近畿大学, 経済学部, 准教授 (90454636)

研究分担者 神崎 和男  大阪電気通信大学, 総合情報学部, 教授 (60123387)
山根 繁  関西大学, 外国語学部, 教授 (60132388)
キーワードリスニング / ディクテーション / インタヴュー / 音声知覚
研究概要

本年度は,音声学的な知覚・認識能力を適切に判別するテストを作成するための第1段階として,学習者がリスニングの学習過程において直面している問題を洗い出すことを目的とし,以下の手順で調査を行った。まず,いわゆる同程度のリスニング能力の学習者を抽出するための30問のテスト(英検2・準2・3級の問題から60問を選び実施し,Rasche-Modelに基づき30問を抽出)を作成し,そのテストにおいて同じレベルと判定された上位群(27点)・下位群(12点)各3名の実験協力者を対象に,ディクテーション課題およびインタヴューを行った。ディクテーション課題からは,予想されたとおり,ある程度の傾向(上位群:内容語はほとんど聞き取れている,聞き逃しは機能語に集中している,下位群:音声レベルの聞き間違いが多い,音声変化に対応できていない)は見られたものの,同レベルと判定された学習者であっても,それぞれ異なる特性が見られた。この結果から,本課題の基本的なテーマである,リスニングを構成する音声知覚能力の切り分けというのは重要な意味を持つことが確認された。また,インタヴューによって,学習者のレベルにかかわらず,音声について十分な教育を受けた経験がなく,細かな指導を行うことの意義も最確認された。また,下位群のインタビューからは特に,音声の知覚の自動化が十分に進んでおらす,単純なディクテーション課題で会っても,処理速度が追いついていない可能性も見ることができた。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

当初の想定よりも実際に研究を進めるうちに測定したい内容がより多く出てきており,調査準備等に多くの時間を要しているため。

今後の研究の推進方策

大きな変更は現時点では考えていないが,研究の対象の焦点を少し狭くし,調査内容をより精緻なものにする可能性が出てきた。これについては,今年度前半の調査結果を見て方針を決定する。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2011

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] 音声に特化したリスニングテスト作成の基礎研究:ディクテーションとインタビューによるリスニング力調査2011

    • 著者名/発表者名
      菅井康祐、神崎和男、山根繁
    • 学会等名
      外国語教育メディア学会
    • 発表場所
      名古屋学院大学(愛知県)
    • 年月日
      2011-08-07

URL: 

公開日: 2013-06-26  

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