研究課題
基盤研究(C)
本研究は、1960年代の日本外交と沖縄返還について政治外交史的な視点から検討した。池田内閣期には、日米両国政府が沖縄問題を施政権返還では無く、沖縄住民の生活水準向上及び福祉の向上によって解決する方向が目指されていた。しかし、佐藤内閣期に入り、この政策が転換され、施政権返還が中心的な外交政策課題となった。この政策的変化を中心とし、外務省と国務省の政策構想、加えて首相の政治指導を明らかにすることができた。こうした成果にもとづき、研究論文を2本発表した。
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法学志林
巻: 第110巻 ページ: 1-26